周南中央整骨院コラム:『食中毒』について

こんにちは!周南中央整骨院の古川です。

この暑い時期に熱中症と同じく気をつけなければならないのが『食中毒』!!

食中毒は飲食店などで起こる集団感染がよく取り上げられていますが、毎日食べている家庭の食事でも発生していますし、身近に発生する危険性がたくさん潜んでいます。厚生省の発表では、家庭の食事が原因の食中毒が全体の20%を占めているようです。

食中毒の発生状況と分類

1.発生状況

食中毒の発生状況は1年中同じではありません。

寒い時期には食中毒の発生は少なく、4月・5月と暖かくなるにつれて多くなり、7月~9月にかけての夏場に最盛期を迎える傾向があります。

2.分類

細菌性食中毒:O157やサルモネラなどの細菌による食中毒。

ウイルス性食中毒:ノロウイルスなどのウイルスによる食中毒。

化学性食中毒:食品に洗剤などの物質が混入したりして発生する食中毒。

自然毒性食中毒:毒キノコや自家調理のフグなどを食べたときに発生する食中毒。

寄生虫性食中毒:アニサキスなどの寄生虫による食中毒。

中でも多いのがO157に代表される細菌性の食中毒で、全食中毒のうち90%程度を細菌による食中毒が占めています!!

細菌がまな板についていたとしても肉眼では見えません。しかし、目に見えなくても簡単な方法をきちんと行えば細菌による食中毒を予防することができます!

食中毒予防の3原則! ⇨ 『つけない』『増やさない』『やっつける』

食事作りをチェックしてみましょう!

食中毒予防の6つのポイント

家庭での食中毒予防は、食品を購入してから調理して食べるまでの過程で、どのように細菌を『つけない』『増やさない』『やっつける』を実践していくかによります。

1.買い物 

□消費期限を確認する

□肉や魚などの生鮮食品や冷凍食品は最後に買う

□肉や魚などは汁が他の食品につかないように、分けてビニール袋に入れる

□寄り道をせずにすぐ帰る

2.家庭での保存 

□冷蔵や冷凍の必要な食品は、持ち帰ったらすぐに冷蔵庫や冷凍庫に保管する

□肉や魚はビニール袋や容器に入れ、他の食品に肉汁などがかからないようにする

□肉、魚、卵などを取り扱うときは、取り扱う前と後に必ず手指を洗う

□冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は̠ー15℃以下に保つ

□冷蔵庫や冷凍庫に詰めすぎない(詰めすぎると冷気の循環が悪くなる)

3.下準備 

□調理の前に石鹸で丁寧に手を洗う

□野菜などの食材を流水できれいに洗う(カット野菜もよく洗う)

□生肉や魚などの汁が、果物やサラダなど生で食べるものや調理の澄んだものにかからないようにする

□生肉や魚、卵を触ったら手を洗う

□包丁やまな板は肉用、魚用、野菜用と別々にそろえて使い分ける

□冷凍食品の解凍は冷蔵庫や電子レンジを使い、自然解凍は避ける

□冷凍食品は使う分だけ解凍し、冷凍や解凍を繰り返さない

□使用後の布巾やタオルは熱湯で煮沸した後しっかり乾燥させる

□使用後の調理器具は洗った後、熱湯をかけて殺菌する(特に生肉や魚を切ったまな板や包丁)。台所用殺菌剤の使用も有効

4.調理 

□調理の前に手を洗う

□肉や魚は十分に加熱(中心部を75℃で1分間以上の加熱が目安)

5.食事 

□食べる前に石鹸で手を洗う

□清潔な食器を使う

□使った料理は長時間、室温に放置しない

6.残った食品 

□残った食品を扱う前にも手を洗う

□清潔な容器に保存し、温め直すときも十分に加熱する

□時間が経ちすぎたものは思い切って捨てる(あやしいと思ったら食べずに捨てる)

 

いかがでしたか??普段の食事作りでは6つのポイントを心がけて、細菌を『つけない』『増やさない』『やっつける』を実践し、家庭での食中毒対策をしっかり行い、食中毒を予防しましょう!!